outliner の概要

 » 主な機能 
 » 他のソフトとの連携 
 » 動作環境 
 » ToDo 
 » 既知のバグ 
 » 履歴 
 » 連絡先 
outliner は、アウトラインプロセッサではなく、エディタなどで作成されたアウトライン文書 ( 階層付きテキスト文書 ) を HTML 文書に整形するソフトです。
普通のテキスト文書に、ほとんど手を加えずに手間をかけずに、見栄えの良く機能的な HTML 文書に変換する事を目的としています。

階層付きテキストをサポートしているアウトラインプロセッサ
AUTLA, FitzNote, Nami2000, IdeaTree, kie, StoryEditor, TreeProoF
などで編集したファイルを見栄えの良い、機能的な HTML に変換できます。
さらに Windows HTML Help Workshop 形式にも出力できます。( 例えばフリーソフト作者の方であれば、アウトラインプロセッサエディタなどで取扱説明書を書けば、それだけで HTML 文書に変換してホームページにアップしたり、HTMLヘルプを作成してソフトに添付したりできます。)

変換元のアウトライン文書はどのようなソフトで作成されても構いません。
outliner が対象としているアウトライン文書は普通のテキストファイルですので特定のソフトで作成されたものである必要はありません。
基本的に outliner は文書コンバータであってオーサリング機能はありません。変換元文書の編集などはエディタアウトラインプロセッサを使います。

通常階層付きテキストは文頭に "." ピリオドを付けて階層化を行いますが、outliner では任意の文字列で階層を表現する事も可能です。

outliner の一番身近な変換例は、この Chapter-01.html 自体です。この HTML 文書は普通のテキストエディタで作成したテキスト文書を outliner で変換したものです。

変換元文章 readme.txt ←これを変換すると、今ご覧になっているこの HTML 文書になります。
※この文章を Wz Editor のアウトラインで開くと文書作成中でもツリー構造のアウトライン表示が出来ます。

てっとり早く動作させたい人は簡単な使い方をまずご覧になってください。まず文書を変換して見る事が一番理解が早いと思います。


outliner は、ある簡単な書式で書かれたテキストファイルを HTML 文書に変換します。ただ単に変換するだけでなく、簡単なテキスト書式で記述された章見出しヘッダを判別しメニューを作り HTML 文書に変換します。

よく階層構造になっている文書では、章見出しに「1-1」とか「2-3」・「3-1-2」などの番号が付けられ文書構造のレベル付けが行われています。

outliner では章見出しに番号を付けるのではなく、行頭に「. ( ピリオド ) 」や「■」・「▲」を入れておくと、それが章見出しヘッダになります。
この章見出しヘッダを解析して自動でレベル付けを行い、HTML 文書に変換します。

この章見出しヘッダと章見出しに続く文章で一つのパラグラフ ( 段落 ) を構成します。


文書構造

これは WZ Editor でアウトライン ( 標準設定 ) で作成した時の文書構造です



文書構造

これはサクラエディタでアウトライン解析を行った時の文書構造の例です




このように文の先頭に章見出しヘッダを入れる事で、階層構造のアウトライン文書を作成します。このアウトライン文書を HTML 文書に変換するのが outliner です。

章見出しのレベルは 1〜6 までを作成できます。( HTML の見出しを表す H ( Head ) タグが H1〜H6 までだからです。)

さらに以下の機能があります。

主な機能

 » メニュー自動作成 
 » インデックスリンク 
 » URI リンク 
 » コンテンツ分割 
 » スタイルシート設定 
 » 文章中のメタ文字 
 » 出力文字コード 
 » Windows HTML Help 形式出力 

メニュー自動作成

章見出しヘッダを読み取って、左側のフレームにメニューを作成します。そのメニューをクリックすると、章見出しヘッダの本文に飛びます。
今ご覧になっている左側のフレームの事です。

インデックスリンク

章見出しヘッダが本文中に含まれている場合、その文字を章見出しヘッダリンクを張ります。

例えばこのパラグラフは「インデックスリンク」という章見出しヘッダを持つパラグラフです。インデックスリンク機能をオンにして変換すると、文章中に「インデックスリンク」という文字があった場合、そのパラグラフリンクを張ります。

用語リンクを張りたい場合でも特に何も指定しないでも自動的にリンクを張りますので、便利です。

参照
インデックスリンクを行なう

URI リンク

文章中に http://〜 やメールアドレスなどがあった場合、その URI に対してリンクを張ります。

参照
URI リンクを行なう
連絡先 ( メールアドレスと URL に URI リンクが行われています。)

コンテンツ分割

本文が長い場合などは、章見出しレベルごとに別々のファイルに分割して HTML 文書に出力することが出来ます。

参照
コンテンツ分割時の出力ファイル名設定

スタイルシート設定

outliner では HTML 文書の見栄えはスタイルシートで定義します。そのために各パラグラフ章見出しヘッダと文章にはスタイルシートのクラスが DIV タグもしくは SPAN タグで定義されています。
指定したスタイルシートを本文に組込んだり、スタイルシートに対してリンクを張ることができます。

参照
スタイルシート
outliner が出力する HTML

文章中のメタ文字

ある特定の文字を本文中に埋めこんでおくと、テキスト変換をしたときに文字を置換えることができます。

例えば現在の時刻を表すメタ文字を入れておくと、HTML 文書を変換した時に変換した日付と時間を自動的に置換えられますので、文書の作成時間などを自動更新する事が出来ます。
この取扱説明書のメニューやコンテンツのフッタに記述されている日付・時間はメタ文字で記述されています。

参照
メタ文字

出力文字コード

出力する文字コードを EUC-JP, Shift JIS, JIS の 3種類から選ぶことができます。

Windows HTML Help 形式出力

Windows HTML Workshop で読み込めるプロジェクトファイル、目次ファイル、索引ファイルを出力する事が出来ます。
このプロジェクトファイルを HTML Workshop で読み込むと変換元ファイルを Windows HTML Help に変換することができます。

ソフトなどの取扱説明書は、エディタなどで作成し outliner で変換しておけば、その取扱説明書がそのままヘルプファイルになります。
Windows HTML Help の目次ファイルは作成に非常に手間が掛かりますが、outliner なら取扱説明書がそのまま HTML Help に早変わりしてしまいます。もちろん Windows HTML Help 用のスタイルシートも用意してありますので、HTML Help にふさわしいスタイルで表示させる事が出来ます。

他のソフトとの連携

outliner は他のアウトラインプロセッサなどと連携する事で、威力を発揮します。

以下のアウトラインプロセッサ階層付きテキストファイルの読み書きをすることができます。このソフトから出力された階層付きテキストファイルは outliner で正常に変換を行うことができました。

ソフト名 備考
AUTLA 階層付きテキストのエクスポートが可能。
コマンドライン版AUTLA のプラグインとして動作します。
FitzNote 階層付きテキストIdeaTree 形式のインポート・エクスポートが可能
Nami2000 階層付きテキストのインポート・エクスポートが可能
<note@履歴> などの文字列を HTML タグとして認識してしまう
kie 階層付きテキストのインポート・エクスポートが可能
StoryEditor 階層付きテキストのインポート・エクスポートが可能
IdeaTree 階層付きテキストのインポート・エクスポートが可能
TreeProoF 階層付きテキストのインポート・エクスポートが可能


構造化エディタ階層付きテキストのインポート・エクスポートが出来ませんが、データ形式がシンプルなのでコンバータを作ることは簡単そうです。

※総てのソフトを使い込んだ訳ではないので、誤りや、このソフトでも動いた、コンバータあるよ、などの情報がありましたら教えて下さい。

動作環境

outliner 実行形式版は以下の環境で動作いたします。

・Windows版
Windows98, 2000

※Windows95, Me, XP 等では動作確認はしておりませんが、恐らく動くものと思われます。

・Linux版
RedHat Linux 7.3
RedHat Linux 8.0

ToDo

・&&M- を指定した下のレベルのパラグラフもメニューに表示しないようにする
章番号は現在 1-2-3 という半角英数字だけだが、I-II-III や i-ii-iii などの形式も用意する
・メニューをコンテンツと一緒にする変換モードも作成
・数字や・を OL UL タグを利用してリストにする
インデックスリンクは同じパラグラフへのリンクは行わないようにする
・現在は文字コード変換に jcode.pl を使用しているが、Jcode.pm か Encode モジュールを使用する予定
アウトラインプロセッサの独自形式 ( テキスト ) から変換できるようにしたい
・形態素解析を使用した名詞 -> サーチエンジンリンク
・i18n 対応

既知のバグ

・変換時開放されないメモリがある。GUI 版では1回変換を行なう度に 4K〜8KB 程のメモリを使用してしまいます。早急に修正する予定です。繰り返し何回も変換を行わせる場合は、時々 outliner の再起動を行って下さい。outliner を終了させると全てのメモリは開放されます。
文字参照で < は HTML タグとの関連で変換できていません。
章見出しヘッダに半角カナがある場合文字化けします。
・HTML ヘッダ・フッタ設定でファイルをオープン等をしたときにプロジェクトステータスが (変更) にならない。( 文字入力をした場合はなる。)
・CTRL キーや F5 を押しただけでロジェクトステータスが (変更) になってしまう。

履歴

 » 1.0-3 : 2003-03-03 
 » 1.0-2 : 2003-02-13 
 » 1.0-1 : 2003-02-10 
 » 1.0 : 2003-02-09 

1.0-3 : 2003-03-03

リンクアンカーの出力形式がいままでアンカー文字列だけだったのを、章見出しも選択できるように追加。
置換文字列で &&CHAPTER_PARENT_?????&& と &&CHAPTER_TOP_?????&& &&FILE_?????&& を追加。
・メニューのメニュー章見出し章番号にに id タグをつけるようにした。
・Windows HTML Help 出力がアンカータイプ HEADER に対応していなかったのを修正。
・Windows HTML Help でプロジェクトオプションを自由に指定できるようにした ( 指定はプロジェクトファイルを直接編集 )
・Windows HTML Help で目次用アイコンを指定できるようにした ( 指定はプロジェクトファイルを直接編集 )
・出力先フォルダをシェルで開けるようにした。
・&&TABLE&& 内の項目で "," が含まれている場合、" でクォーテーションするようにした。

1.0-2 : 2003-02-13

コマンドライン版のオプション -pause を追加。デフォルトの出力フォルダを変換元ファイルと同じところにセットするようにした。
・HTML 文字参照を変換できるようにした。
・章見出し文字列に半角スペースや * などの英数字・日本語以外の文字列が入っている時に、インデックスリンクが行われない ( 適切にリンクされない ) バグを修正。

1.0-1 : 2003-02-10

スタイルシートのデフォルト設定を「内部に埋めこむ」から「使用しない」へ変更。
コマンドライン版のオプション -s -o -css_content -css_urllink を追加。

1.0 : 2003-02-09

リリース版

連絡先

バグや要望・サポートなどは以下のメールもしくは Web ページをご覧ください。

Mikio Fukushima info@smart-pda.net
http://smart-pda.net/isourou/


Last Updated : 2006-9-13

http://smart-pda.net/isourou/
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info@smart-pda.net
( 迷惑メール防止のため @ を大文字にしています。 )

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