e830w の液晶は
VGA 表示が出来るもので、Windows Mobile 2003 Second Edition ( WM2003SE ) も
VGA 表示に対応した OS です。
しかしながら液晶や OS が
VGA に対応していても個々のアプリケーションが
VGA に対応していなければ、
QVGA として表示されてしまいます。これは
VGA に対応していないアプリケーションが起動した場合、OS がむりやり表示を引き伸ばして
QVGA 表示にしてしまうからです。
当面は
VGA のアプリが出揃わないと思われます。( フリーソフトなどは各作者さんの努力で直ぐに
VGA 対応されるのですが、市販されているアプリ類はなかなか対応されないですね )
一目で違いが分かりますね。
VGA 化するとフォントはシャープに描画されますが、むりやり
QVGA ですとフォントがぼけてしまいます。
VGA 対応するには 2つの方法があります。
1. OS を強制的に
VGA で表示させる。 (
RealVGA モード )
2. 個々のアプリを
VGA 対応にする。パッチをあてる。 (
ResVGA と呼びます )
それぞれの比較です。
| 方法
| 使用するソフト
| メリット
| デメリット
|
1.
| RealVGA モード : 強制的に VGA 表示
| SE_VGA,ozVGA
| 表示される情報量が格段に増加・ブラウザなどで顕著 大概のアプリが VGA 表示可能
| フォントが小さすぎて、目が疲れる 標準の SIP が使用できない 一部のアプリではメニューが消えたりする QVGA と VGA 表示の切替にソフトウェアリセットが必要
|
2.
| ResVGA モード : 個々のアプリで VGA 対応パッチをあてる
| skSSV415
| システムをいじらないので全体的に表示のバランスが取れている
| アプリの設定画面やダイアログなどが巨大に表示されることがある アプリ一つ一つにパッチを当てる必要がある 全てのアプリがパッチを当てて VGA 表示できるわけではない
|
1. の方法は OS そのものを強制的に
VGA で表示するので、ほぼ全てのアプリが
VGA で表示できるようになります。しかしながら一部のアプリではメニューが消えたり、フォントが小さすぎたりしてしまいます。また
QVGA 表示と
VGA 表示を切り替えるのにソフトウェアリセットを行わなければならないのが面倒ですね。
2. の方法は OS そのものは
QVGA で動きますので、全体的に自然に動きます。しかし全てのアプリがパッチを当てて
VGA で表示されるわけではないのがデメリットです。