シグマリオン III を使い始めるために色々と作業を行いました。その記録です。
シグマリオン III 以外でも、使える情報はあると思います。
使いはじめるにあたって色々と設定しておきます。設定の変更は、使いはじめてからでは間に合わない事が多いので必ず使う前に行います。
海外製のソフトを SD Card や CF に
インストールして使用する場合などは、SD Card のフォルダ名が「SD メモリカード」等と日本語になっていると問題になります。
まずこれは「SD Card」として 1byte 文字に変えます。
SDメモリ、CFメモリのフォルダ名の定義を変更します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\StorageManager\Profiles\SDMemory]
"Name"="SD Memory Card"
"Folder"="SD メモリ カード"
を
"Folder"="SD Card"
に変更
[HKEY_LOCAL_MACHINE\System\StorageManager\Profiles\PCMCIA]
"Name"="PCMCIA/Compact Flash Device"
"Folder"="メモリ カード"
を
"Folder"="CF Card"
に変更
これで OK です。
その他にも、このキーには色々と他のメディアが定義されているようです。
シグマリオンIII で動かない HPC 2000 ( WinCE 3.0 ) などのソフトは以下の DLL を
インストールすると動く可能性がありますので、
インストールします。
olece300.dll
mfcce300.dll
mfcce300i.dll
上記の DLL は Handheld PC 2000 SDK に含まれているのでダウンロード ( 無料 ) をして、取り出します。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=aeaa7f4c-1331-46f1-bc4f-cc909333261a
から HPC 2000 SDK をダウンロードして
展開する。
ダウンロードしたファイルは Zip 自己解凍ファイルなので実行して
展開を行う。
展開したフォルダには DLL が入っている。
\HPC2K-SDK_JPN\wce300\hpc2000\mfc\lib\arm\olece300.dll
\HPC2K-SDK_JPN\wce300\hpc2000\mfc\lib\arm\mfcce300.dll
\HPC2K-SDK_JPN\wce300\hpc2000\mfc\lib\arm\L.JPN\mfcce300i.dll
これらをデバイスの \Windows フォルダにコピーする。
Dialect
PerlCE ( PerlIDE ) などが動作しました。
もっと古い WinCE 2.11 も動くように
olece211.dll
mfcce211.dll
もダウンロードして \Windows に入れておきましょう。
http://www.kwi.co.jp/sub3.htm
http://www.kwi.co.jp/HPRMIPDLL.LZH
↑ダウンロード
Sigmarion3 は CE.NET 4.1 です。しかし
古いソフトを動かすに書いてあるように DLL を入れておけば以前のバージョンの WindowsCE に対応しているバイナリでも動作します。
しかしながらソフトを
インストールする時に .cab を
インストールする場合、OS のバージョンを
確認するので以前のバージョンの .cab を
インストールする場合
インストールが出来ません。
これを CE.NET 4.1 に
インストールする場合は .cab ファイルを、
1.バイナリエディタで開き
2.最初の「11 0A」を「20 07」に書き換えて保存
3.Sig3 で実行する
この手順で
インストールする事ができます。
Sigmarion III ですと mobileCustom から
ATOK for Sigmarion III をダウンロードして使用する事ができます。
標準の IME よりもっと良い IME ですので皆さんご使用になると思います。
しかしこれの辞書ファイルが約 3MB ありますので、これを SD Card に追い出す事にします。
- シグマリオンでエクスプローラ等を起動します
- \Windows フォルダ内の ATOKP.DIC, ATOKPTKJ.DIC, ATOKPYOU.DIC をタップして選択し、切り取ります
- \SD Card 内に適当なフォルダを作成します。ここでは \SD Card\Program Files\ATOK
- 作成したフォルダに移動して、切り取ったファイルを張りつけます
- コントロールパネルの ATOK 設定を開きます
- プロパティから辞書・学習タブを開きます
- 辞書ファイルのパスを変更します
・辞書セット-1
- システム辞書
\SD Card\Program Files\ATOK\ATOKP.DIC
- ユーザー辞書
\SD Card\Program Files\ATOK\ATOKPYOU.DIC
・辞書セット-2
- システム辞書
\SD Card\Program Files\ATOK\ATOKTKJ.DIC
これで OK です。
PerlIDE をシグマリオンで動かすために DLL を入れておかなければなりません。
下位互換性のための DLL-1を見て DLL を入れて下さい。
シグマリオン上で動く Perl を
インストールします。動作は遅いですが、ActiveState のモジュールなども流用出来そうですので、使えそうです。
SD Card の上に擬似 Unix 環境を作成します。Perl を使うだけならここまでしなくても良いとは思いますが、ApacheCE を使う上で必要かもしれませんので ( 未
確認 )
ついでに
レジストリを設定してシグマリオン上で bat ファイルが動くようにもします。
まず母艦の上に以下のフォルダを作成します。
UnixRoot\bin
\etc
\dev
\home
\usr\Perl
\usr\PerlIDE
\tmp\
- celib-3.13-dll-bin-all-platforms.tar.gz を展開し wince-arm-hpc-wce300-release\celib.dll を
UnixRoot\tmp にコピーします。
- perl-wince-arm-hpc-wce300.tar.gz を展開して
UnixRoot\usr\Perl にコピーします。
コピーした中から、perl.exe, perl56.dll を
UnixRoot\bin にコピーします。
- perlide-wince-arm-hpc-wce300.tar.gz を展開して
UnixRoot\usr\PerlIDE にコピーします。
- fileutils-wince-arm-hpc-wce300.tar.gz を展開して
UnixRoot\bin にコピーします。
- wince-desktop-tools.tar.gz を展開して cereg.exe を
UnixRoot\tmp にコピーします。
- console-1.3-all-platforms.tar.gz を展開し wince-arm-hpc-wce300\w32console.exe を
UnixRoot\bin にコピーします。
termcap を UnixRoot\etc にコピーします。
- レジストリ設定用バッチファイル perlcereg.bat.txt を
perlcereg.bat にリネームして UnixRoot\tmp にコピーします。
ActiveSync をして母艦と接続します。
接続したら UnixRoot\tmp にある perlcereg.bat を実行します。数秒で終了すれば
レジストリが設定されています。
perlcereg.bat の中身を見て、シグマリオン上で
レジストリエディタで
確認してみてください。
UnixRoot\tmp にある celib.dll をシグマリオンの \Windows にコピーします。
UnixRoot\tmp のファイルは
これで用済みですので、すべて消して構いません。
UnixRoot をすべてシグマリオンの \SD Card にコピーします。
これでインストールは OK です。\SD Card\UnixRoot\usr\PerlIDE\PerlIDE.exe のショートカットをデスクトップにでも作成しましょう。
そしたらショートカットをダブルタップ。
めでたく PerlIDE が起動すると思います。
Options メニューを開き、
PerlPath に、\SD Card\UnixRoot\bin\perl.exe
Setup メニューを開き、
UNIXROOTDIR に、\SD Card\UnixRoot
PERL5LIB に、\SD Card\UnixRoot\usr\perl\lib
HOME に、\SD Card\UnixRoot\home
PATH に、\SD Card\UnixRoot\bin
を設定します。
CE.NET にはコマンドプロンプトがありますので、バッチファイルを使用する事ができます。
例えば、
echo off
path \SD Card\UnixRoot\bin
というファイルを cmd.bat という名前で作成します。
これをダブルタップして起動すると、コマンドプロンプトが開きます。
このプロンプトで
perl -v
と入力すると perl を起動させる事ができます。コマンドプロンプト派の人には便利ですね。
ちなみに CE コマンドプロンプトから perl スクリプトを実行する時にはスクリプトをフルパスで perl.exe に与えなければなりません。
例
\>perl "\SD Card\UnixRoot\home\hello.pl"
用意するもの、
1. USB Mini-B <-> A ケーブル
2. USB A-A メスメス変換コネクタ
私は Justy のケーブルが巻き取れる Mini-B <-> A のケーブルを購入。これは Sig3 <-> PC との接続にも使えるし、コネクタを削れば Mini-B の隣の Mini-A に挿して各種 USB デバイスと接続する事ができます。
1本で 2つの使い方が出来る便利なケーブルです。( Justy 倒産してしまったので今手に入るかは不明。多分他のメーカから出ている事でしょう )
まずこの
USB ケーブルの Mini-B 側のコネクタが、Sig3 の Mini-A ( 右側のコネクタ ) に刺さるようにコネクタの上部の左右を削ります。
削りおわったら、USB A メスメス変換コネクタを
USB ケーブルの A 側に差します。こちら側に USB デバイスを挿入します。
動作したのは IO-DATA の ClipDrive RUF-C256M/U2 ( USB 2.0 256MB ) です。
http://www.deje.gmxhome.de/index.html
から USBMSC ( USB Mass Strage Class ) の
ドライバをダウンロード。USBMSC-alpha.zip をダウンロードして
展開すると usbmsc.arm.CAB が出て来る。
CAB取出・書き換えに書いてあるように、usbmsc.arm.CAB を書き換える。
書き換えたとに .cab を Sig3 上で実行するとダイアログが出て来るので \Windows フォルダの所で OK をする。
これでドライバは
インストールされる。
次に
レジストリを変更します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Drivers\USB\ClientDrivers\Mass_Storage_Class\6]
"FSD"="FATFS.DLL"
これを
"FSD"="FATFSD.DLL"
"MaxTransfer"="4000"
これを
"MaxTransfer"="600"
にする。
挿した時に認識するまでちょっと時間がかかります。30秒程でしょうか?
抜いた時と認識した時に音が出ますので、それを合図にしましょう。
書き込みが終わる前に抜いてしまうとファイルが壊れる可能性があります、が抜いてかまわないタイミングなどはよう分からん。
USB の書き込みランプが消えたら ( 点滅しなくなったら ) 抜いても良いでしょう。
USB ケーブルは USB メモリに書いてあるものを使います。
http://www.deje.gmxhome.de/index.html
から USBHID ( USB Human Interface Device ) の
ドライバをダウンロード。HID-Beta.zip をダウンロードして
展開すると hid.arm.CAB が出て来る。
CAB取出・書き換えに書いてあるように、hid.arm.CAB を書き換える。
書き換えたとに .cab を Sig3 上で実行するとダイアログが出て来るので \Windows フォルダの所で OK をする。
これでドライバは
インストールされる。
次に
レジストリを変更します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\Drivers\USB\LoadClients\Default\Default\3\Generic_Sample_Hid_Class_Driver]
"Prefix"="HID" ( 文字列 )
"Index"="1" ( DWORD )
を追加する。
Logicool の iFeel MouseMan をつなげてみましたが Wheel は動きませんでしたが、マウスカーソルもでて正常に動作しました。
マウスカーソルの中身が透明なので見にくいのと、マウスの移動速度が変えられないのが不満です。
USBケーブルを挿入後、[インターネット通信設定]で通信手段[FOMA(パケット通信モード)]を選択する。
※PHS側のUSB充電をOFFもしくは通常にしないと認識しないことがある。
※232usb.dllは不可
基本的に ActiveSync で同期をすると \My Documents と同期を取ります。これを SD Card と同期をとらせてみます。結果から先に書けば、駄目です。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows CE Services\Partnets\同期するデバイスID\Services\Synchronization
にある
DeviceSyncFolder
の値を
\SD Card\My Documents
と変更する
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows CE Services
にある
FileSyncPath
の値を
\SD Card\My Documents
NoSubFolderIn
の値を
\SD Card\My Documents\ ←最後の \ を忘れずに
これで SD Card と同期を行わせる事ができます。しかし、何故か同期終了後に「xx項目が同期されていません。」と表示されてまた同期しようとします。実用的ではありません。
SD 遅いし・・・
試したことはありませんが RealOne プレイヤーが Sig3 で動くようです。( 2ch に書いてあったものです )
ダウンロードした後
CAB取出・書き換えして
インストール後、RelaOnePlaer.exeと同じフォルダに、
1. ダミーDLL(gx.dll、aygshell.dll、note_prj.dll)コピー
2. 次に gx_dll.iniのファイルを作成し
Portrait=1
NO_WINDOW_PROC=1
と書く。
これで起動するようです。
mobileCustom からリモートデスクトップクライアントをダウンロードする事ができます。
リモートデスクトップは WindowsXP Professional に付いている機能で Sig3 等から WindowsXP をネットワーク経由で動かす事ができます。
試してみましたが、サクサク動きます。Sig3 の IE でブラウジングするよりもリモートデスクトップで IE を起動してブラウジングした方がブラウジングは早いです。
リモートデスクトップを外部から使う時のルータの設定は、
1. ルータ側で TCP ポート 3389を開ける ( IP フィルタをかけている場合は、3389をフィルタしないようにする )
2. NATアドレス変換機能で、ポート 3389 の接続を WindowsXP Professional のマシンへポートフォワードする
3. リモートデスクトップクライアントでルータの IP アドレスを指定する
Sigmarion3 は 64MB しかメモリが無いので、ちょくちょく整理をしないとメモリが足りなくなります。
まずソフトを
インストールする時に問題がなければ SD Card に
インストールしましょう。
・PocketWZ
・PocketMVP
は SD Card に
インストールしても平気でした。Picsel Browser も SD Card に移動できるようですが、やり方が分かりません。
1. \Download Dataに mobileCustom のダウンロードしたデータが残るので、これはすべて削除。
2. リモートデスクトップクライアントでビットマップキャッシュをすると 10MB ほど \Windows\cache にファイルが作成されます。リモートデスクトップ使用後は削除します。
「リモートデスクトップ接続」をメインメモリからSDに移動してみました。 mstsc.exe と mstscax.dll を SD の同じフォルダに移動をするだけです。
Last Updated : 2006-4-15
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