この
.NET Framework の開発環境は無償でもかなりのレベルまで整えることが可能です。
以前までは VC でも VB でも開発環境は購入するものでしたが、今はダウンロードするだけで通常使うには問題ない環境が揃ってしまうのですね。
便利になりました。
Microsoft から、
.NET Framework 1.1 再頒布パッケージ
| .NET Framework アプリを動作させるのに必要
|
.NET Framework Version 1.1 日本語 Language Pack
| 上記の日本語パック
|
.NET Framework 1.1 SDK
| C#,VB.NET などのコンパイラが入っている
|
.NET Framework 1.1 SDK ドキュメント アップデート
| ドキュメント類 ( 必要であれば )
|
をダウンロードしてインストールするだけである。
ダウンロードはこちら ( MSDN Online Home > .NET Framework > ダウンロード情報 )
http://www.microsoft.com/japan/msdn/netframework/downloads/
SDK のインストールが終了すると、
C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v1.1.4322
に SDK の主要なツール、コンパイラ類がインストールされる。しかしこのフォルダにはパスが通っていないので、コントロールパネル => システム => 詳細設定 => 環境変数 => システム環境変数 で上記のパスを設定する。
コンパイラなど
csc.exe
| C# コンパイラ
|
vbc.exe
| VB.NET コンパイラ
|
jsc.exe
| JScript.NET コンパイラ
|
これらが SDK に入っているコンパイラである。
このインストールが終了したらもう、.NET 開発を行うための最低限の開発環境は整いました。
次にアプリをコンパイル・実行してみます。
まず基本的な
コンソールアプリケーションを C# で作ってみる。以下のソースを hello-con.cs というファイル名で作成し、コマンドラインから
c:\> csc hello-con.cs
( VB.NET の場合は vbc、JScript.NET の場合は jsc )
と入力してみよう。すると C# コンパイラが動作して hello-con.exe ファイルが出来上がっていると思う。
これを実行するとコンソールには Hello world という文字列が出力されます。
namespace helloworld
{
using System;
class helloworld
{
public static void Main()
{
Console.WriteLine( "Hello world" );
}
}
}
上記 :
hello-con.cs hello-con.exe
次に
Windows アプリケーションを作成してみる。
今度は以下のソースを hello-win.cs というファイル名で作成し、コマンドラインから
c:\> csc hello-win.cs
と入力してみよう。すると C# コンパイラが動作して hello-win.exe ファイルが出来上がっていると思う。
これを実行すると Hello world という文字列がポップアップします。
namespace helloworld
{
using System;
using System.Windows.Forms;
class helloworld
{
public static void Main()
{
MessageBox.Show( "Hello world" );
}
}
}
上記 :
hello-win.cs hello-win.exe
もしくは、こちらもお試しください。
using System.Windows.Forms;
class Hello : Form{
public static void Main(){
Application.Run( new Hello() );
}
}
NAnt
NAnt という build を行う make のようなツールがフリーで用意されているようです。
まだ使ったことはありません。
Ant という Java で標準になりつつある make ツールに準じて作成されているようです。
http://nant.sourceforge.net/
とりあえずサンプルは動いたと思います。。これをベースにしてソフト開発をしても問題はないが、エディタとコマンドラインコンパイラでははなはだ頼りない ( ・・・私は基本的に Perl 譲りのコマンドライン派ですが・・・ )。
現在 2004/3/26 の時点で無償で利用できる IDE 開発環境は 3種類あります。
C# Builder は製品として販売しているもので、個人利用に限り無償で使用することが出来ます。無償だからといって機能に制限はありません。
さすが製品として作られているだけあって、完成度は高いですね。
Borland の開発環境を使ったことのある人であれば、さほど違和感なく使えると思います。しかし起動が重いのと
Visual C# のようにコードを入力しているときにメソッドやプロパティなどが補完されないのが難点です。( 2004-09-20 : sleazy さんに指摘されて確認したら、補完されました。sleazy さんありがとうございました。)
この機能は重要ですね。C# を始めたばかりの時は、.NET クラスライブラリのメソッドやプロパティなどが頭に入っていないと思うので、自動で補完してくれるヘルパー機能はとても重要です。
SharpDevelop は、噂によると C# Builder 以上に起動が重いそうです。でも VB.NET 開発ができる無償 IDE はこれしかないので、VB.NET も使ってみたいというユーザはこれを使うのが良いでしょう。
とりあえずは無償でも問題なく開発はできます。が、有償のものも紹介しておきます。
結局私は Microsoft 謹製の Visual C# を購入しました。
やはり C# 開発の王道であることと、上に書いたオートコンプリート機能があることです。この 2点です。
だって補完の機能は、MSDN の読みにくいヘルプを読まなくてもある程度コーディングが出来ますから、非常に便利です。それに「C# のどの本読んでも Visual Studio が前提」ですから・・・
あと紹介した中で起動が一番早いようです。
|
きっちり開発したい人はこちら↑
|