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Exchange Server の設定

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 » 同期設定 
 » 静的ホストリスト設定 
Exchange Server を使う前に正しく Exchange Server の設定を行う必要があります。
Exchange Server は ipmsgex.conf で設定をします。エディタなどで設定を行って下さい。

基本設定 IP アドレスやホスト名などを設定します
サーバ動作設定 動作に関しての設定します
セキュリティ設定 受信するネットワークや拒否する IP アドレス等の設定をします
ブロードキャスト設定 ブロードキャストを行いエージェントをさがすネットワークの設定をします
同期設定 Exchange Server を複数台用意して同期させる場合に設定します


設定値が文字列の場合は '〜' でくくる必要があります。設定のサンプルファイル ( ipmsgex.conf ) も同梱してありますのでご覧ください。

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基本設定

User
NickName
Host
Group
BindAddr
AbsenceHead
AbsenceStr
AbsenceStrNot
基本設定では Exchange Server のユーザ名やホスト名、使用する IP アドレスなどエージェントとしての設定を行います。

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User

Exchange Server を動かすユーザ名を指定します。エージェントのログオン欄に表示されます。
※半角で 50 文字以上はカットされます。

例)
User = 'admin'

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NickName

Exchange Server のニックネームを指定します。エージェントのユーザ欄に表示されます。
※半角で 50 文字以上はカットされます。

例)
NickName = 'Exchange Server'

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Host

Exchange Server のホスト名を指定します。エージェントのホスト欄に表示されます。
※半角で 50 文字以上はカットされます。

例)
Host = 'Exchange Server'

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Group

Exchange Server のグループ名を指定します。エージェントのグループ欄に表示されます。
※半角で 50 文字以上はカットされます。

例)
Group = 'IPMsg'

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BindAddr

Exchange Server が使用するネットワークインターフェイスを IP アドレスとポート番号を ":" で区切って指定します。
複数のネットワークインターフェイスがあるマシンでは使用したいインターフェイスを全て指定してください。
ポート番号の記述を省略すると 2425 が使用されます。
FQDN での指定は不可です。

例)
192.168.0.128 を使用して、ポート 2425 で Exchange Server を使用します。
BindAddr[0] = '192.168.0.128'

複数のネットワークインターフェイスを使用する場合は以下のようにします。
BindAddr[0] = '192.168.0.128:2425'
BindAddr[1] = '192.168.1.128:2500'
BindAddr[2] = '219.xxx.2.224:2600'

BindAddr に '0.0.0.0:2425' と指定する事で 0.2 以前のバージョンと同じように IP アドレスを指定しないで動作させる事も可能です。しかし推奨しません。

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AbsenceHead

不在モード時にニックネームに付加される文字列です。設定されていない場合デフォルトが適用されます。
default : [Sleeping]

例)
AbsenceHead = '[Sleeping]'

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AbsenceStr

不在通知文です。設定されていない場合デフォルトが適用されます。
default : Now sleeping.

例)
AbsenceStr = 'Now sleeping.'

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AbsenceStrNot

不在モードではない時に送信する不在通知文です。 設定されていない場合デフォルトが適用されます。
default : Not absence mode.

例)
AbsenceStrNot = 'Not absence mode.'

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サーバ動作設定

RefreshInterval
GroupSend
StaticPort
UseLocalPort
TIMEOUT_RECV
RET_INTERVAL
DirectBroadcast
サーバ動作設定では Exchange Server のサーバ特有の動作の設定を行います。

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RefreshInterval

一定間隔でホストリストを消去してから、ブロードキャストを行ってホストリストを最新に更新します。
この更新スケジュールを設定します。
指定の時間に更新を行わせる事ができますので、サーバの同期を行っている場合は各サーバの RefreshInterval 時間をずらすことで、効率的なリフレッシュを行う事ができます。( サーバ A は毎時30分、サーバ B は毎時35分というふうに )

Unix Crontab で設定する方法とほぼ同じ書式で設定する事が出来ます。
RefreshInterval には半角スペースで区切られた 5 つのフィールドがあります。
フィールド 指定可能な値
0-59
0-23
1-31
1-12 (もしくは名前。下記を参照)
曜日 0-6 ( 0 は月曜日、6 は日曜日。もしくは名前)


拡張指定 値の説明
0-23 範囲指定
時間の場合 1-10 とすれば 1時〜10時の間の指定が出来ます
* ワイルドカード
時間であれば 0-23、月であれば 1-23 と等価です
1-10/2 1-10 の間で 2時間毎という指定が出来ます


たとえば、
30 * * * * 毎時30分に実行
30 8-18 * * 0-4 月曜日から金曜日の間の、AM 8〜PM 6 の 30分に実行
30 */2 * * * 2時間おきの毎時30分に実行

という書き方ができます。

あまりひんぱんに更新を行うと、ネットワーク負荷が高まりますし効率が悪くなります。
リフレッシュは同期サーバに対しても行われます。
default : '30 * * * *' ( 毎時30分に更新 )

例)
RefreshInterval = '30 * * * *'

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GroupSend

エージェントにはその所属しているグループのホストリストしか送信しないようにします。(グループ別送信機能) オフにするには 0 / オンにするには 1 を設定します。
default : 0

例)
GroupSend = '0'

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StaticPort

エージェントへホストリストを送信する時に、そのホストリストに含まれているホストの UDP ポート番号を固定する事が出来ます。
オフにするには 0 / オンにするには固定したいポート番号を指定します。
この機能は NAT 越しに Exchange Server に対しアクセスしてくるエージェントに対応する機能です。

静的ホストリスト設定ファイルに設定したホストのポート番号は StaticPort で設定したポート番号に関らず、そのまま送信されます。

NAT 越しに Exchange Server にアクセスしてくると途中でポート番号が変わってしまいます。

・NAT 無しの場合
送信・エージェント ( Port : 2425 ) ===> 受信・Exchange Server ( Port : 2425 から送信してきたと認識 )

・NAT 有りの場合
送信・エージェント ( Port : 2425 ) ===> NAT ( Port : 10000 ) ====> 受信・Exchange Server ( Port : 10000 から送信してきたと認識 )

という風に NAT が経路に入っている場合、送信元のエージェントのポート番号ではなく、経路上の NAT が送信したポート番号を送信元ポート番号と認識しホストリストに登録します。
この場合のホストリストを他のエージェントが受信した場合、メッセージを送信する時に Port : 10000 へ送信します。( もちろん届きません )

Exchange Server がホストリストに登録する時にポート番号を固定値にしておけばこの現象は回避出来ます。すべてのエージェントがポート 2425 を使用している場合には StaticPort = '2425' としておけば良いでしょう。

例)
StaticPort = '0'
StaticPort = '2425'

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UseLocalPort

エージェントにメッセージなどを送信する時に、エージェントが送信してきたポートではなく LocalPort に対して返信するようにします。
オフにするには 0 / オンにするには 1 を設定します。
default : 0

例)
UseLocalPort = '0'

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TIMEOUT_RECV

メッセージの送受信時のタイムアウト時間を設定します。通常は設定を変更する必要はありません。
※select 関数の 4番目のパラメータです。
default : 0.01

例)
TIMEOUT_RECV = '0.01'

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RET_INTERVAL

IP Messenger エージェントはサービスにエントリする時に IPMSG_BR_ENTRY を送信します。Exchange Server はこのメッセージを受信した時にホストリストを返信します。
IP Messenger for Win32 の場合エントリした時に 5秒間隔で 2回 IPMSG_BR_ENTRYを送信します。
Exchange Server は複数回同じホストリストを送信するのを防ぐために最初にIPMSG_BR_ENTRY を受信してから RET_INTERVAL 秒間は IPMSG_BR_ENTRY を受信してもホストリストを送信しないようにしています。
通常は変更する必要はありません。
default : 10

例)
RET_INTERVAL = '10'

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DirectBroadcast

IP Messenger エージェントはサービスにエントリする時などに IPMSG_BR_ENTRY をローカルネットワーク ( 255.255.255.255 ) にブロードキャストを送信します。
DirectBroadcast に 0 を指定すると、このブロードキャストの送受信をしないようにする事ができます。
つまりここに 0 を指定することで Exchange Server とは関係の無いエージェントに Exchange Server の存在を隠す事が出来ます。
その代わりユニキャスト通信をしなければなりませんので、エージェントは必ず Exchange Server の IP アドレスを設定し、また Exchange Server はローカルネットワークのブロードキャストも BroadCast 設定で行わなければなりません。
通常は変更する必要はありません。

例) DirectBroadcast = '1'

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セキュリティ設定

メッセージ受信の設定
インタラクティブモードの設定
セキュリティ設定では、メッセージ受信の設定インタラクティブモードの設定などを行います。

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メッセージ受信の設定

FROMCHECK
AllowAddr
DenyAddr
IP Messenger Exchange Server には AllowAddr / DenyAddr で構成されるセキュリティ機構が備わっています。
Allow と Deny の優先順位は、Allow > Deny になります。

※注意
Deny に設定してあっても Allow に設定してある IP アドレスからのメッセージは受信します。
Allow, Deny 両方の条件に適合しないメッセージは受信します。

基本的なセキュリティの設定は、
FROMCHECK = '1'
AllowAddr[0] = '受信するネットワーク'
DenyAddr[0] = '0.0.0.0/0.0.0.0'
という風にして、すべてのメッセージを破棄するようにし、AllowAddr に受信可能なネットワークを設定します。

例)
192.168.0.0/24 の IP アドレスを持つエージェントからメッセージを受信。他の IP アドレスからのメッセージは破棄。

FROMCHECK = 1
AllowAddr[0] = '192.168.0.0/255.255.255.0'
DenyAddr[0] = '0.0.0.0/0.0.0.0'

例)
192.168.1.0/24 の IP アドレスを持つエージェントからメッセージを拒否。他の IP アドレスからのメッセージは受信。

FROMCHECK = 1
DenyNet[0] = '192.168.0.0/255.255.255.0'

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FROMCHECK
AllowAddr / DenyAddr で構成されるセキュリティ機構を作動させるかどうか設定します。
セキュリティ機構を動作させると、メッセージの送信元が DenyAddr だった場合メッセージを破棄し、AllowAddr からのメッセージを受信するようになります。
オフにするには 0 / オンにするには 1 を設定します。

default : 0

例)
FROMCHECK = '1'

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AllowAddr
メッセージを受信可能にするネットワークを、ネットワークアドレス・ネットマスク・送信元ポート番号の組み合わせで指定します。
ここで設定したネットワークからのメッセージは受信します。FROMCHECK が 1 になっていると有効になります。

ネットマスクを指定しない場合は 255.255.255.0 がデフォルトで使用されます。( ポート番号を指定する場合はネットマスクを必ず指定してください。 )

一つの IP アドレスを指定する場合はネットマスクに 255.255.255.255 を指定します。
FQDN での指定は不可です。

例)
192.168.0.1〜255, 192.168.1.128 からのメッセージと 192.168.2.1〜255 のネットワークでポート 2426 から送信されたメッセージを受信します。

AllowAddr[0] = '192.168.0.1'
AllowAddr[1] = '192.168.1.128/255.255.255.255'
AllowAddr[2] = '192.168.2.0/255.255.255.0:2426'

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DenyAddr
メッセージを破棄するネットワークを、ネットワークアドレス・ネットマスク・送信元ポート番号の組み合わせで指定します。
ここで設定したネットワークからのメッセージは破棄します。FROMCHECK が 1 になっていると有効になります。

ネットマスクを指定しない場合は 255.255.255.0 がデフォルトで使用されます。( ポート番号を指定する場合はネットマスクを必ず指定してください。 )

一つの IP アドレスを指定する場合はネットマスクに 255.255.255.255 を指定します。
FQDN での指定は不可です。

例)
すべてのメッセージを破棄します。

DenyAddr[0] = '0.0.0.0/0.0.0.0'

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インタラクティブモードの設定

Passwd
UserCommand
AdminCommand
Exchange Server は起動中にエージェントからメッセージを送信する事で Exchange Server を制御することができます。
ここではその設定を行います。

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Passwd
インタラクティブ モードで quit / flush などサーバのに関するアクションをするときに管理者のパスワードを指定します。
英数文字かアンダーバーが使用できます。 パスワードが設定されていない場合、もしくは AdminCommand が無効な場合は、管理者コマンドは無効になります。
default : admin

例)
Passwd = 'admin'

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UserCommand
インタラクティブモードでの user コマンドを受け付けるかどうか設定します。 オフにするには 0 / オンにするには 1 を設定します。
default : 1

例)
UserCommand = '1'

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AdminCommand
インタラクティブモードでの admin コマンドを受け付けるかどうか設定します。オフにするには 0 / オンにするには 1 を設定します。
AdminCommand をオフに設定しても quit コマンドは常時有効になります。
default : 1

例)
AdminCommand = '1'

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ブロードキャスト設定

BroadCast
Exchange Server のメインの機能であるブロードキャストエミュレート機能の設定を行います。

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BroadCast

送信元インターフェイスの選択
ルータをこえてブロードキャストが届かないネットワークにブロードキャストするアドレスを設定します。( ブロードキャストエミュレート機能 )
設定は、ネットワークアドレス・ネットマスク・ポート番号・送信元ネットワークインターフェイスの組み合わせで指定します。

BroadCast[0] = 'ネットワークアドレス/ネットマスク:送信先ポート番号:送信元ネットワークインターフェイス番号'

ネットマスクを指定しない場合は 255.255.255.0 がデフォルトで使用されます。( ポート番号を指定する場合はネットマスクを必ず指定してください。 )

※ブロードキャストになにも設定されていない場合でもローカルネットワーク '255.255.255.255' にはブロードキャストは行われます。

※大量のブロードキャストアドレスを設定されますと、メモリを大量に使用してしまいますのでお気をつけ下さい。

例) ポート番号を指定する
このように LocalPort 番号と違うポート番号をブロードキャストアドレスに指定する事で、違うポート番号で運用しているエージェント情報を取得する事ができます。

BroadCast[0] = '192.168.0.0/255.255.255.0'
BroadCast[1] = '192.168.0.0/255.255.255.0:2426'
BroadCast[2] = '192.168.1.0/255.255.255.0'

例) 単発のアドレスを指定する
通常のブロードキャスト ( *.*.*.255 ) が届く場合や一つのエージェントに送信するには以下のようにします。

BroadCast[0] = '192.168.0.255/255.255.255.255'
BroadCast[1] = '192.168.1.128/255.255.255.255'

例) ネットマスクを指定しない場合
ネットマスクを指定していない場合、自動的にネットマスクはクラス C ( 255.255.255.0 ) が設定されます。

BroadCast[0] = '192.168.0.0'
BroadCast[1] = '192.168.1.0/255.255.255.0'

この設定は下の設定と同じです。

BroadCast[0] = '192.168.0.0/255.255.255.0'
BroadCast[1] = '192.168.1.0/255.255.255.0'

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送信元インターフェイスの選択
ブロードキャストを送信するネットワークインターフェイスを選ぶ事が出来ます。

たとえば、

BindAddr[0] = '192.168.0.128:2425'
BindAddr[1] = '192.168.1.128:2500'

BroadCast[0] = '192.168.0.0/255.255.255.0:2425:0'
BroadCast[1] = '192.168.1.0/255.255.255.0:2425:1'

という設定をした場合 BroadCast[0] で設定したネットワークには BindAddr[0] からメッセージが送信され、BroadCast[1] で設定したネットワークには BindAddr[1] からメッセージが送信されます。

この設定を行う事で以下のようなメリットがあります。

BroadCast で送信元ネットワークインターフェイス番号を指定しない場合は、BindAddr[0] を使用してメッセージが送信します。
この結果 BroadCast[0] のエージェントは Exchange Server の IP アドレスを 192.168.0.128 と認識する事が出来ます、しかし BroadCast[1] のエージェントも Exchange Server の IP アドレスを 192.168.0.128 と認識してしまいます。

そこで BroadCast[1] の送信元インターフェイスに 1 ( BindAddr[1] ) を設定する事で BroadCast[1] のエージェントは 192.168.1.128 が Exchange Server であると認識させる事ができます。

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同期設定

SyncAddr
他のネットワークに存在している Exchange Server とホストリストを同期させる設定を行います。

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SyncAddr

同期させる Exchange Server の IP アドレス・ポート番号・送信元ネットワークインターフェイスを指定します。ここで SyncAddr を指定すると同期モードで動作します。 同期については同期のメカニズムと構成を見て下さい。

※ Exchange Server は、ここに登録されているアドレスのサーバとしか同期しません。同期をさせる相方にもお互いの IP アドレスを設定して下さい。なおここに登録されるアドレスは自動的に AllowAddr にも登録されます。

例) 同期の構成 - 1 の場合
Server-A ( 192.168.0.1 )
SyncAddr[0] = '192.168.1.1'
SyncAddr[1] = '192.168.2.1'

Server-B ( 192.168.1.1 )
SyncAddr[0] = '192.168.0.1'
SyncAddr[1] = '192.168.2.1'

Server-C ( 192.168.2.1 )
SyncAddr[0] = '192.168.0.1'
SyncAddr[1] = '192.168.1.1'

例) ポート番号を指定する場合
192.168.1.1 ポート 2500 の Exchange Server と同期させる事が出来ます。

SyncAddr[0] = '192.168.1.1:2500'

例) 送信元インターフェイスの選択を行う場合
BindAddr[1] を使用して 192.168.1.1:2425 の Exchange Server と同期を行います。

SyncAddr[0] = '192.168.1.1:2425:1'

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静的ホストリスト設定

HostList
Exchange Server は基本的に動的にエージェントを探しホストリストを作成しますが、静的ホストリスト設定ファイルにエージェント情報を記述しておく事であらかじめホストリストを作っておく事が出来ます。

ダウンロードしたパッケージに含まれている hostlist.static ファイルがサンプルです。
これを編集して起動オプション -s で hostlist.static ファイルを指定する事で静的ホストリストを使用することができます。

静的ホストリスト設定ファイルは必ず文字コードを SHIFT-JIS にして下さい。

静的ホストリストファイルに設定したポート番号は、StaticPort 機能の影響は受けません。StaticPort で指定したポート番号とは別に、静的ホストリストファイルで設定した各エージェントのポート番号はそのまま送信されます。

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HostList

コマンド番号
静的ホストリスト設定ファイルのホストの定義は以下のように 1行に 1つのエージェント情報を記述します。

ユーザ名 ( ログオン名 )、ホスト名、コマンド番号 ( 後述 )、IP アドレス、ポート番号、ニックネーム、グループ名を ":" ( 半角カンマ ) で区切って記述します。

HostList[0]='test:Exchange Server:1:192.168.24.0:2500:Exchange Server:IPMsg'
HostList[1]='test:Exchange Server:65537:192.168.24.0:2500:Exchange Server:IPMsg'

hostlist ファイルに出力されるホスト情報と同じフォーマットになっていますので、hostlist ファイルからコピー&ペーストするのが簡単で良いでしょう。

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コマンド番号
コマンド番号はエージェントの状態や暗号化・ファイル添付のサポート状況を現す番号です。エージェントに合わせ各内容の数値を足しあわせて設定します。

番号 内容
256 不在モード
512 サーバオプション ( 未使用 )
65536 ダイアルアップ接続
2097152 ファイル添付サポート
4194304 暗号化サポート


例えば IP Messenger for Win32 版 Ver.2.03 の場合ですとファイル添付と暗号化をサポートしていますので 2097152 + 4194304 + 1 = 6291457 を指定します。( 1 は必ず足して下さい。)
さらにダイアルアップ接続 ( IP Messenger for Win32 版で設定メニューのダイアルアップ接続チェックをしたのと同等 ) にする場合には、さらに 65536 を足します。

・・・256 を足すとエージェントは不在でホストリストに登録する事ができます。

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エージェントの設定

IP Messenger のブロードキャスト設定に Exchange Server の IP アドレスを設定します。( この例では IP Messenger for Win32 版 で 192.168.0.1 を設定 )



エージェントの設定はこれで終わりです。

※「DialUp 接続」にチェックを入れておくと、すべてのエージェントの

を動的に更新することができます。

※ 同期モードで動作させている時にエージェントが複数のサーバの IP アドレスを設定しますと、サーバのホストリスト内で重複して登録されてしまいます

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Exchange Server の起動

 » Perl Script 版 
 » Win32 exe版 
 » 起動オプション 
 » エージェントの起動 
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Perl Script 版

Linux などの Unix 系 OS では

$ ./ipmsgex.pl

として起動します。起動すると

$ ./ipmsgex.pl
Perl/IPMSG Exchange Server Ver.0.x.xx

と表示されます。これで起動開始です。

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Win32 exe版

コマンドプロンプトや「ファイル名を指定して実行」から

c:\>ipmsgex.exe

として起動します。起動すると

c:\>ipmsgex.exe
Perl/IPMSG Exchange Server Ver.0.x.xx

と表示されます。これで起動開始です。

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起動オプション

起動オプションは以下のものがあります。

オプション 説明
-c Configuration file 設定ファイルのパス・ファイル名を設定します。
デフォルトでは ipmsgex.pl / ipmsgex.exe と同じディレクトリにある ipmsgex.conf ファイルを読みます。別の場所にある場合や別のファイル名の場合に設定します。
例)
-c /etc/ipmsg.conf ( Unix の場合 )
-c c:\windows\ipmsgex.conf ( Windows の場合 )
-s static hostlist filename 静的ホストリストファイルのパス・ファイル名を設定します。
デフォルトでは指定されていません。。
例)
-c /etc/hostlist.static ( Unix の場合 )
-c c:\windows\hostlist.static ( Windows の場合 )
-u hostlist filename 保持しているホストリストを hostlist ファイルに書き出すパスとファイル名を指定します。
例)
-u /var/log/hostlist ( Unix の場合 )
-u c:\windows\hostlist.log ( Windows の場合 )
-v 送信・受信したパケットを表示します。
IP Messenger のパケット SJIS 文字コードをそのまま表示しますので Unix 系の方は注意して下さい。文字化けします。
-h Usage を表示します。


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エージェントの起動

エージェントを起動すると、サーバから自動的に他のネットワークのホストリストが送られて表示されます。しかしブロードキャストするネットワークが多い場合やユーザが多い場合、ネットワークが混雑している場合などは表示に時間がかかります。

「起動時」と「更新」ボタンを押したときにホストリストは更新されます。
※ 具体的には IPMSG_BR_ENTRY / IPMSG_ANSENTRY 送信時

エージェントの「DialUp 接続」をチェックしておくと「入場」・「退場」・「不在モード変更」をした場合、動的に他のネットワークのユーザにも変更を通知するようになります。

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起動してから

 » インタラクティブモード 
 » hostlist ファイル 
Exchange Server を起動させた後はほとんど何もしなくても構いません。エージェントの入退場に合わせて Exchange Server が適切にホストリストを更新し、配布します。
インタラクティブモード ( ユーザコマンド管理者コマンド ) を用いて色々なアクションを行わせることができます。

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インタラクティブモード

ユーザコマンド
管理者コマンド
エージェントからサーバに対してコマンドを送ることでサーバの制御や、ステータスなどを見ることができます。コマンドはエージェントからサーバにメッセージを送信する形で行います。

※空文をサーバに送ることで、ホストリストの最終更新時間、登録されているユーザ数、登録されているグループ数を見ることができます。

コマンドには 2 種類あります。1 つは一般のユーザが使えるコマンド、もう一つはサーバ管理者がサーバのステータスを見たり、サーバの動作を停止したりするコマンドです。

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ユーザコマンド

dial
group
host
ip
ユーザコマンドは一般のユーザが使用出来るコマンドです。Exchange Server の設定UserCommand を 1 に設定する事で有効になります。

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dial
DialUp 接続しているユーザのリストを取得します。

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group
登録されているグループのリストを取得します。

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host
登録されているホストのリストを取得します。

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ip
登録されているホストの IP アドレスとポートの一覧を取得します。

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管理者コマンド

broadcast
flush
reload
sync
sleep
status
help
quit
管理者コマンドは管理者が使用出来るコマンドです。Exchange Server の設定AdminCommand を 1 に設定する事で有効になります。

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broadcast
IP Messenger のコマンドをローカルと登録されているネットワークにブロードキャストを行います。
たとえば以下の例のようにするとエージェントに対しサーバは退場を通知します。

例)
broadcast passwd IPMSG_BR_EXIT
※passwd の所に ipmsgex.conf で設定した Passwd パスワードを入力します。

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flush
サーバに登録されているホストリストやカウンタ等を全て消去します。同期モードで動作している場合は同期ホストリストも消去します。

例) ホストリストを消去する場合
flush passwd

※passwd の所に ipmsgex.conf で設定した Passwd パスワードを入力します。

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reload
設定ファイルを読込み、サーバに登録されているホストリストをすべて消去し、ブロードキャスト行い、ホストリストを再作成します。
同期モードで動作している場合は同期ホストリストも消去し、再同期を行ってホストリストを再作成します。

例)
reload passwd
※passwd の所に ipmsgex.conf で設定した Passwd パスワードを入力します。

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sync
サーバに登録されている同期ホストリストを消去し、サーバに登録されている Exchange Server と同期をとります。

例)
sync passwd
※passwd の所に ipmsgex.conf で設定した Passwd パスワードを入力します。

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sleep
サーバを不在モードにします。不在モードの間は管理者コマンド以外を受け付けず不在メッセージを返信します。 不在モードから通常のモードへ移行させるにはもう一度 sleep コマンドを送信します。

例)
sleep passwd
※passwd の所に ipmsgex.conf で設定した Passwd パスワードを入力します。

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status
サーバの設定内容や状態などを見ます。

例)
status passwd
※passwd の所に ipmsgex.conf で設定した Passwd パスワードを入力します。

表示されるステータスは、以下の 3つのカテゴリに別れています。

Server Settings
設定ファイルに設定されている内容
- 設定ファイルに設定されている内容と同じです


Agent Information
エージェントとしての Exchange Server の情報
ABSENCEOPT 不在モードで動作している場合 256 が表示されます。
AbsenceHead 不在モード時にニックネームに付加される文字列
AbsenceStr 不在通知文
AbsenceStrNot 不在モードではない時に送信する不在通知文
Agent このサーバの名前とバージョン。GETINFO を受信した時にこの名前を返します
BLOWFISH 未使用
Code 内部コード
Command このサーバのコマンド番号
DIALUPOPT ダイアルアップモードで動作している場合 65536 が表示されます
ENCRYPTOPT 未使用
EncroptPower 未使用
Exponent 未使用
FILEATTACHOPT 未使用
Group サーバが所属しているグループ名。エージェントのグループ欄に表示されます
Host このサーバのホスト名。エージェントのホスト欄に表示されます
NickName このサーバのニックネーム。エージェントのユーザ欄に表示されます
PROTO_VER 使用しているプロトコルのバージョン。常に 1
PeerAddr このサーバが使用している IP アドレス。常に 1
PeerPort このサーバが使用しているポート番号
Pubkey 未使用
RC2 未使用
RSA 未使用
SERVEROPT 未使用
SIGN_MD5 未使用
UpdateTime エージェント情報の最終更新時間
User このサーバのユーザ名。エージェントのログオン欄に表示されます。


Network Information
オープンしているネットワークインターフェイスの情報
BindAddr bind している IP アドレス
Code 内部コード
Host このサーバのホスト名。エージェントのホスト欄に表示されます
LocalPort このサーバが使用しているポート番号
PacketERR 送信できなかったメッセージ数
PacketN パケット番号です
PacketRECV 受信したメッセージ数です
PacketRJCT 破棄したメッセージ数です
PacketSEND 送信したメッセージ数です
TIMEOUT_RECV 設定されている TIMEOUT_RECV です
UseLocalPort UseLocalPort オプションが有効になっている場合、1 が表示されます
User このサーバのユーザ名です。エージェントのログオン欄に表示されます
Verbose verbose mode で動作している場合、1 が表示されます


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help
コマンド一覧を取得します。

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quit
サーバをシャットダウンします。

例)
quit passwd
※passwd の所に ipmsgex.conf で設定したパスワードを入力します。

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hostlist ファイル

Exchange Server は各エージェントに送信するホストリストとほぼ同じ内容をファイルに出力します。
デフォルトの hostlist ファイルの出力先は ipmsgex.pl ( ipmsgex.exe ) のあるディレクトリです。

参照
起動オプション
静的ホストリスト設定

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Exchange Server の終了

終了にはインタラクティブモードquit コマンドを使用して下さい。
quit コマンドを使用しないで終了させるとエージェントのホストリストにサーバが残ったままになります。

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Last Updated : 2006-9-13

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