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PDFDiet

PDFDiet は、名前と実態は違うのですが画像の空白エリアを削除(トリミング)して、出力するソフトです。

設定もあまりなくざっくり簡単にできるので、&&すこしくらい文字が削れても「まあイイや的な人」におすすめです。%%
簡単な設定で、かなり高精度の余白除去を行うことができます。ページ番号やノンブル?も削除して、本文だけを読むことを最優先にすることが可能になります。

※Kindle 関連のフリーソフトについて、何も調べないままに作ったソフトですので、他にも似たようなソフトがあるのかどうなのかも分からずに作りました。他に良いものがあれば教えて下さい。
参考 : http://q.hatena.ne.jp/1215393396

ダウンロード

PDFDiet
download.png

バージョン : 20101125-1
サイズ : 10.5MB
更新日 : 2010-11-25


モチベーション

Kindle3 を購入したので、スキャン(自炊)したPDFを読もうとしたところ文字が小さすぎで読むことができず(笑) ChainLPで、かなーり読みやすくなったのですが、どうしても余白が大きく無駄が多い。

Kindle2 や DX はいざしらず、Kindle3 は画面が小さい。

eTilTranMeTilTran などを駆使すればどうにか余白を小さくできるのかもしれないですが、使い方がよく分からなかったので、独自に画像の余白をざっくり削除して出力するソフトを作りました。

出力イメージとしては、この図の左側が元の画像サイズで、右側が余白除去後の画像です。
余白を除去すると画面サイズびっちりに表示することが可能です。
また除外範囲(ページの上下左右%指定)をすることで、ページ上部・下部にあるページ番号・線分なども除去できます。

  • PDFDiet スクリーンショット
    pdfdiet.jpg

動作環境

.NET Framework 4.0 ランタイムが必須です。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=9cfb2d51-5ff4-4491-b0e5-b386f32c0992&displaylang=ja

余白削除の流れ

自炊した PDF の余白を出来るだけ削除して、Kindle3 で読むための流れをご説明します。

  1. PDF から画像データを取り出す(できるだけスキャンした時の画像解像度で。ScanSnap のスーパーファインカラーであれば 300dpi)
  2. 取り出した画像から余白を除去した画像に変換出力する。
  3. 除去した画像を ChainLP で、PDFに変換する。
    この際に、Kindle3 用など表示させるデバイスにあった解像度、ガンマ補正などお好みに合わせて行う。

PDFDiet では、上記の 1. 2. が可能です。
PDFDiet 単体では、PDFファイルの作成・画像補整などには対応していませんので、別途 ChainLP を使います。

使い方

ダウンロード

右上のリンクから、20?????-PDFDiet-release.zip をダウンロードして、適当なフォルダに展開して、PDFDiet を起動します。アンインストールはフォルダを削除するだけでOKです。レジストリなどは使用していません。

PDF→画像変換

一番簡単な方法は、PDFDiet のアイコンに PDF ファイルをドラッグ&ドロップしてください。
PDF ファイルと同じフォルダに pdfname-images というフォルダが作成され、画像が展開されます。

PDFDiet 起動後は、

  1. メニューの "PDF→画像変換" を選択して下さい。
  2. 開いたダイアログで変換対象の PDF を選択します。
  3. 次のダイアログで出力先のフォルダを選択します。
  4. 選択したフォルダ直下に、画像ファイルを出力します。

※PDFDiet の PDF→画像変換機能は、画像のみのPDFファイル(自炊PDF) から画像を抜き出す処理をすることが出来ます。普通の PDF ファイルを画像に変換することはできません。
※PDFDiet では、iTextSharp と Ghostscript 両方式で、PDF画像変換を行います。
上記のドラッグ&ドロップと"PDF→画像変換"では、まず iTextSharp で画像変換を試み、失敗したら GhostScript で変換を行います。
どちらか一方を選択して変換する場合は、メニューから"変換エンジンの選択" で選んでください。
もしうまく変換できない場合は、他のツールを使用してみて下さい。
参考 : http://q.hatena.ne.jp/1215393396
※iTextSharp の場合は、画像形式と解像度は自動判別して変換します。GhostScript の場合は、変換時にダイアログで選択することができます。

画像余白削除

  1. 変換元データの準備が出来たら、いよいよ余白の削除を行います。
  2. まずは変換イメージの確認をしましょう。メニューの "画像をダイエット" → "プレビューで確認" を選択します。
  3. 開いたダイアログで画像が入っているフォルダを選択します。
  4. するとプレビューエリアに画像が表示されます。右ボタン・左ボタンでページを進めてみて確認します。
  5. 変換を行うには、"画像をダイエットをする" → "シングル処理" もしくは "パラレル処理"を選択し、開いたダイアログで画像が入っているフォルダを選択すると変換が行い割れます。
  6. 変換されたデータは、"元フォルダ名-output" というフォルダに出力されます。

※シングル処理は、1ページずつ変換を行い、変換の進捗を確認することが出来ます。パラレル処理は、同時並行で複数のページの変換を行うので、マルチコアCPU の場合高速に変換することが出来ます(この場合進捗などの確認が出来ません)
※PDFDiet の余白削除機能は、PDFDiet 以外のツールで作成した画像ファイルも処理できます。

余白の削除設定

余白を削除する範囲は、ウィンドウ右側の「ダイエット設定値」で行います。この設定値は、前ページに共通の設定です。各ページ毎に設定できません。
プレビュー画面で値を変更しつつ確認して、よければ変換を行いましょう。

上下左右をもっと削除したいとき

たとえば「元の画像の上側10%分削除したい」場合は、除外幅・高さの「上」に、10を入力して「適用」ボタンを押します。すると右側の余白削除後の画像が、上10%分削除された状態で表示されると思います。
このようにして上下左右を削除したいパーセンテージを設定して、除外幅を調整してください。

※左側の画像にマウスカーソルを移動すると、ウィンドウ下側にパーセンテージが表示されているのが分かると思います。左側のパーセンテージが画像左上からのパーセンテージで、かっこ中のパーセンテージは画像右下からのパーセンテージです。

削除設定で削除され過ぎるとき

余白を除外した後で、少し余白を広げたい場合は「事後拡張幅」にパーセンテージを入力します。
設定したパーセンテージ分広げることができます。

MOBI形式のファイルを作成する

PDFDiet で、 MOBI形式のファイルを作成する

その他便利ツールと参考

Kindle Previewwer
Kindle 電子書籍の作り方

更新履歴

2010-11-25

  • 2010-11-24 リリースのパッケージに MOBI ファイル変換用テンプレートとバッチファイルが含まれていなかったので、再パッケージ。

2010-11-24

  • 元画像がグレースケール・白黒の場合でも、正しく余白削除できるようにした(つもり)
  • PDFDiet にドラッグ&ドロップで PDF→画像変換するようにした。
  • MOBI 変換機能(目次付き) をサポートした。

2010-11-20

  • 画像余白削除部分を見直して、新しい方式を実装することで誤認識が格段になくなった。
  • 除外指定数値を小数点指定から、パーセント指定にした。(0.05 → 5% )

2010-10-11(その2)

  • ダイエットパラメータ変更後「適用」ボタンを押すと、プレビュー画像を更新するようにした。

2010-10-11(その1)

  • プレビュー画像を右クリックして、保存/クリップボードにコピーをできるようにした。

2010-10-07

  • GhostScript での変換方法を修正。出力フォーマットと、解像度を選択できるようにした。
  • PDF→画像変換のデフォルトを、GhostScript にした。

2010-09-22

  • 初リリース