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HYBRID W-ZERO3でOutlook以外のメーラで自動受信する
HYBRID W-ZERO3のメール自動受信は、ActiveSync後に自動受信をしようとしても"Outlookが接続中"のまま接続できない事例が多くあります。しかしこれはOutlook単体の問題で、他のメーラでは問題なく受信することが出来ます。
ここでは、tmail.exeを置き換えることなくOutlook以外のメーラで自動受信を行えるように設定してみます。
この仕組みはアドエスや03でも使えると思います。
自動受信のきも
ウィルコムの端末でメール(pdx.ne.jp, willcom.com等)の自動受信は、
- ウィルコムのサーバにメールが届く
- ウィルコムのセンタから端末にライトメールが自動着信用ライトメールが着信する
- 端末のメーラがウィルコムのセンタにメールを取りに行く
という手順で行われています。
でW-ZERO3では、自動受信用ライトメール着信→Outlookがメールを取りに行くという流れは、lightmail.exeが行っていて、この挙動を変えることは出来ないようです。
しかしなんと!
lightmail.exeは、ライトメールの発信番号とメッセージ内容ごとにソフトを自動起動させる設定を\Temp\PushService.iniに設定を記述することで可能になっています。(W+INFOの自動更新や、Windows Liveメールの自動受信などもこの原理)
この仕組みを逆に利用して、
- オンラインサインアップで、自動受信用ライトメールを届かないようにする→Outlook起動しない
- 代わりに「新着メール通知」を届ける→これをトリガにメーラ起動→キタ━(゚∀゚)━!!!!!
という流れを組むことが可能です。
自動受信の流れ
新着メール通知着信→lightmail.exe→WillcomMailLaunch.exe→willcommail.mscr→QMAIL3
という流れになります。
lightmail.exeから起動することが出来るのは単体のexeファイルのみで、引数も与えることが出来ません。これを回避するのがWillcomMailLaunch.exeで、WillcomMailLaunch.iniファイルに書かれた内容の実行可能ファイル(exe, lnk, mscr等)と引数を渡して起動するだけのラウンチャです。
willcommail.mscrは、QMAIL3を起動して受信したメールの数を数えてレジストリに書き込むためのスクリプトです。必須ではないので、必要なければWillcomMailLaunch.iniの中に、起動させたいメーラのexeと引数を設定します。
設定方法
- まずはOutlook以外のメーラでウィルコムメールを受信するように準備しておいて下さい。コマンドラインで指定したアカウントのメールを取りに行けるメーラが必要です。自動接続・自動切断も行われるQMAIL3がおすすめです。
- autorecv.zipをダウンロードして、ハイブリの適当なフォルダにコピーして下さい。
ダウンロード>>autorecv.zip
autorecv.zipファイルの内容PushService.ini lightmail.exe トリガ設定ファイル WillcomMailLaunch.exe PushService.ini から起動するラウンチャ WillcomMailLaunch.ini WillcomMailLaunchの設定ファイル willcommail.mscr WillcomMailLaunchから起動させるQMAIL3用MortScript disconnect.exe ハイブリ対応ネットワーク切断コマンド(おまけ) - PushService.iniのWillcomMailLaunch.exeのパスを合わせて下さい。
[PushServiceSetting1] PhoneNumber="0706961000" Message="0022★W+INFO" App="\Windows\FeedKick.exe" ←W+INFOの自動取得 [PushServiceSetting2] PhoneNumber="0706961000" Message="0022★WindowsLive" App="\windows\tmail.exe" ←WindowsLive メールの自動受信設定らしい [PushServiceSetting3] PhoneNumber="0706961000" Message="Eメールガトドキマシタ" App="\Winutl\Script\WillcomMailLaunch.exe" ←ここを変更する
これはハイブリのPushService.iniで、アドエスや03では[PushServiceSetting2]は記述されてません。
ハイブリでWindows Live メールオンラインサインアップを行なうと、[PushServiceSetting2]が追加されます。
このオンラインサインアップで既存のLive IDを設定するのではなく、新しいアカウントを取得すると追加されるので、既存のWindows Liveメールでは自動着信しないようです。
- WillcomMailLaunch.iniで起動するスクリプト/メーラを設定する
WillcomMailLaunch.iniで起動するスクリプトやメーラを設定します。(ちなみにlaunch.exeとファイル名を変更すると、launch.iniファイルを読み込みます)
設定例(スクリプトの起動だけ)\winutl\script\willcommail.mscr
設定例(プログラムと引数)\windows\iexplore.exe http://www.google.co.jp/
- willcommail.mscrを設定する
(ここはQMAIL3を使う方だけが必要です)
willcommail.mscrは、QMAIL3を起動して接続&メールの送受信が終わるまで待機し、受信したメール数をメールの未読レジストリに書き込むスクリプトです。QMAIL3以外のメーラを使用する場合は不要です。
また未読レジストリに、受信したメール数を書き込みますが、すべてのメールを読み終わっても未読レジストリを0に戻す働きはありませんので、ご注意下さい。
レジストリに書き込まないようにするには、willcommail.mscrの「レジストリに書き込む」と書かれた行(52行目あたり)を#でコメントアウトして下さい。# QMAIL3 の exeパス QMAILPath = "\Winutl\qmail3\q3u.exe" ←QMAIL3のパスを設定する # メールが保存されるパス MessageFolder = "\microSDカード\My Documents\qmail\accounts\Willcom\msg\00000000\" ←QMAIL3のメール保存パスを設定する # 保存されるメールの拡張子 MessageExt = "*.msg" # QMAIL3 の巡回アカウント名 AccountName = "ウィルコムメール" ←QMAIL3でウィルコムメールを巡回するアカウント名を設定 # QMAIL3 の接続終了までの待ち時間 WaitDuration = 30 ←QMAIL3が起動して「同期中」というウィンドウが開くまで待機する時間。単位は秒。 # 受信メールを書き込むレジストリ ←標準の未読レジストリなので他の場所が良ければ変更して下さい。 RegRoot = "HKCU" RegKey = "System\State\Messages\OtherEmail\Unread" RegValue = "Count"
- WillcomMailLaunch.exeの動作確認
ここまで完了したら、WillcomMailLaunch.exeをタップして起動し、メールを取りに行くかどうかテストを行って下さい。 - PushService.iniを\Tempにコピーします。上書きするので元のファイルはバックアップしておいて下さい。
- PushService.iniを有効にするためデバイスを再起動します。
- オンラインサインアップ→「自動受信/各種通知」→「Eメール自動受信」を「新着メール通知」にして登録する。
これで完了です。
適当なメールを投げてみて下さい。自動的にメーラが起動して自動受信をするようになります。